終わり、はじまっていく
心と心はいつもくっついたり離れたりで、それはどんな関係においても。家族、友だち、恋人、兄弟、関係性に名前がないひとでも。ただの一晩、どこかで居合わせたひとたちも。その一瞬で心がくっつくこともあれば、あれほど同じ場所にいたのに突然離れてしまうこともある。そういうものなのだ。心はいつも、正直だから。それに従うしか、生きるコツはないような気がしている。
昔、大切だった人に「どうして好きな人はふたり居てはいけないの。」と聞かれた。わたしは、その人の迷いにすごく否定してしまうような答