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みんなの星野リゾートnote(全記事)

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星野リゾートのスタッフのnoteをマガジンでまとめています。 暮らしている土地の話やお気に入りのスポット、働いていて感じたことや考えたこと、自分の大好きなものや趣味など、全国各地…
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#星のや竹富島

この島には”生きる”がある|島暮らし日記vol.3

この島には、”生きる”がある。 ”生きる”って何なのかうまく説明はできないけれども、 そう感じる何かが竹富島にはある。 ーーーーーーー 八重山では、風で季節を感じとる。 「かーちばい(夏至南風)」が梅雨の終わりを告げ、 「みーにし(新北風)」で秋の訪れを知る。 そんな竹富島で生まれ育ったおじいに昨日教わったのは、台風の進路も風で感じていたということ。 普段この時期にはゆるやかな南風が吹いている。 北風が吹くと、何かがおかしい。台風がくるかもしれない。 海が荒れはじめ

【宿泊体験記】沖縄の原風景「星のや竹富島」in沖縄 星野リゾート

どうもリキッドボーイです。 先日沖縄の星野リゾート「星のや竹富島」に行ってきました! 今回はその宿泊レポートと、 沖縄の原風景に触れることができる竹富島の魅力についてお伝えします! まずは竹富島の基本情報 ・石垣島から高速船で約10分 ・人口約300人ほど ・外周9.2㎞ほどのレンタサイクルでも周れる小さな島 ・昔ながらの赤瓦集落が残る そんな手つかずの沖縄原風景が残る竹富島にあるホテルが 「星のや竹富島」です。 まずは飛行機で那覇空港から石垣島へ到着。 そのままフ

【ご褒美旅】この夏に行きたい、自分へのご褒美旅におススメの沖縄の星野リゾート2選

どうもリキッドボーイです。 みなさんは自分へのご褒美に何をプレゼントしますか? 株式会社しんげんが運営する主婦向けの情報メディア『SHUFUFU』では、 20代から50代以上の女性を対象に、 「自分へのご褒美」に関するアンケート調査を実施しています。 その結果「過去1年間で自分へのご褒美として何かしましたか?」という質問に対して、71%が「自分へのご褒美をした」と回答しました。 「自分へのご褒美としてどんなことをしたいか」という質問には、 約半数の47%の人が「スイー

客室で過ごす時間について | 星のや竹富島

星のや竹富島で過ごす楽しみのひとつは、客室での時間だな、と何度目かの滞在を通して感じています。 耳をすませば、風の音が、鳥の声が聞こえてくる。そんな風に感覚を研ぎ澄ませていると、自分の心の声も聞こえてくる。静かに始まる自分との対話。見ないふりしていた気持ちに、気が付く。蓋をしていた想いが溢れ出す。それは忙しない日々の中では知り得ない、心地の良い時間でした。 風を感じるバスタブで過ごす昼間時間 南風が吹き抜ける。風は、優しく空気を包み込み、ほどよい温度の湯はわたしの心の芯

遠くて不便だからこそ | 星のや竹富島

昨日、仕事中に山口由美さんの「世界の富裕層は旅に何を求めているか」という本の内容に触れる機会があり、「遠い」「不便」は魅力になる、というワードに心の中でウンウンと大きな声で共感しました。 本のレポはまた今度改めてシェアするとして、今の気持ちを言葉にしておきたく、パソコンを立ち上げました。 おとといまで石垣島と竹富島へ旅行に遊びに行ってきました。これまでのnoteでも書いた通り、竹富島は思い入れのある場所。単純にこの場所が好きだ、という直感めいたものもあるのですが、今ならば

石垣島ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を使用したペヤング焼きそばが新発売!

どうもリキッドボーイです。 先日、ちょっと驚くニュースを発見しました。 あのペヤング焼きそばと石垣島で培養された石垣島ユーグレナのコラボ。どんな味なのか気になりますね。 そもそも「ユーグレナ」とは何者かご説明します。 株式会社ユーグレナ公式HPによると… 「微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)は、食品だけでなく、バイオ燃料や飼料、肥料、バイオマスプラスチックと多岐にわたり研究が進んでいます。 ビタミン13 種、ミネラル 9 種、アミノ酸 19 種、 DHA や E

わたしの島暮らし

竹富島暮らしが始まって、約半年の月日が経った。 竹富島を言い表す言葉はたくさん浮かぶようになった。 神様とのつながりが深い島。 サンゴ礁が隆起してできた島。 水がなく厳しい環境ながらも誇り高き島。 観光業で成り立っている島。 一昔前の循環の中紡がれていた美しい暮らし。 そんな竹富島の魅力とか特性を伝えたくて、 でも自分の言葉で言い表すことをおこがましく感じて、 下書きばかり溜まっていくnote。 だから今日は、 ただ私から見えている、 ただの私の日常を少し綴ってみようと

#13 星野リゾート社員のススメ | 旅先が決まったら覗いて欲しい「みちくさガイド」🍃

みなさん、こんばんは🌕 今週もおつかれさまでした。 わたしは今日はお休みをとって、親知らずを抜いてきました…。麻酔の注射は痛かったけれど、抜歯手術は全く痛みもなく、緊張も途中で安堵に変わりました。 引っ張られる力と、歯を砕く圧力に、歯のひとつひとつはとっても小さいのに、歯の根っこの力強さを感じて驚いたことが一番の感想。小学生のころ、よく「8020(80歳まで20本)」の合言葉で歯の大切を学んだことを思い出しながら、死ぬまで自分の歯でご飯が食べられるように頑張ろう!と思いまし

星のや竹富島 | 言葉にならなかった想いを今ここに

「おばあがひとり死ぬことは、言葉が死ぬということ。」 竹富島の港の目と鼻の先にあるゆがふ館(ビジターセンター)でお話しを伺った館長さんの言葉に、ハッとした。この島に、もう竹富島の言葉を話せる人はほとんどいない。何かが途絶えるときは人が死ぬときなのだろうか。そうしてはいけないような気が強くした。 人間という生きものが、忘れていることがここには確実にある。絶対にあるのです。この島に来るたびに、わたしはそう思う。この季節に竹富島に来たことには何か意味があるのかもしれないと思った

梅雨の沖縄を旅する【星のや竹富島】

旅行中に雨が降ると、ついてないな〜って気分になりがちです。絶景が目的なら尚更。 昨年の5月、竹富島を訪れました。GWが明けてすぐならまだ梅雨にならないはず!と意気揚々と予約したものの、いざ出発となるタイミングで例年より早く梅雨入り…。 案の定雨に降られたものの、十分楽しい旅行ができたのでその思い出を綴りたいと思います。 1日目 雨が降ったり、止んだり。 最高です。沖縄で一軒家の主人になった気分です。 室内の陰影が印象的です。この濃淡こそまさに沖縄。 2泊3日の星

星のや竹富島 | ここにしかない贅沢

バスに揺られて(星のや竹富島へ向かう道は補装されていない自然ありのままの道のため、本当に揺れる。秘境へ向かっている感じがわたしは好きだ)たどり着いた星のや竹富島。 南風になびく、ヨーガンレールの制服が涼しげで、さっきまで感じていた暑さをいつの間にか感じなくなった。 チェックインは客室で、ということでカートに乗って移動した。施設のなかにあるグック(石垣)はひとつひとつ手積みで造られたらしい。石灰岩が積み上げられたグックは、雨が降るたび、風が吹くたび、少しずつ少しずつ、強固に

星のや竹富島 | よろこびに出会う

夫とは沖縄県にある最南端の島、波照間島で付き合った。当時、彼は季節労働をしながら旅をしていて、あともう少し互いに手を伸ばせば想いが届きそうだ、というときに彼は仕事で石垣島に行ってしまった。まるっと1カ月の間、石垣島の農家さんのお手伝いをするということだった。 わたしにとって八重山は大切な場所であったから、なんだかその場所で彼と顔を合わせないといけない気がして、気が付いたら石垣島に向かっていた。今思えば、たまたまとっていたお休み、迷わず買える価格の航空券、いろんなタイミングが

人生は旅で、旅は人生である

こんなにも幸せな気持ちがまだあったのか、と驚いた。 3月11日、結婚式を挙げた。半年ほど前、できるだけたくさんの人を呼んで、やりたいことをすべてやって、感謝で溢れる時間をつくろう、と夫と決めた。家族、友達、会社の人、みんながひとつの場所に集まって、笑って、食べて、飲んで、声を出して、抱き合って、泣いた。 人が集まるということが許されなかった長い時間をみんな知っているからこそ。誰かと食事をするとか、肩を抱き合うとか、握手をするとか、そんな些細なことが出来なかった時間があった

わたしと会社と旅と

先週末、ひさびさにライブに行った。横浜のzeppで聴いたハナレグミの歌声は最高だった。永積さんの歌声に何度救われたことだろう。「今日から声出しが解禁されたから、歌っていいよ。」と永積さんが言った。みんな恐る恐る声を出していたけれど、最後にはみんな歌っていた。口笛も吹いていた。わたしは吹けない口笛を吹こうとくちびるをとがらせながら、この数年間で変化した世界を想った。社会人歴ももうすぐ4年が経つのか、と変わりゆく世界のなかで過ごした4年間を思い返した。 ハナレグミの心地のよい歌